からだ本来の力を回復させて元気な生活!
人間のからだは、加齢とともに回復力が低下してきます。とくに、大きな病気、長期の入院、手術の後などでは、患者さんのからだに負担がかかり、目に見えない免疫力(生体防御機能)も低下しています。
全身の 怠感や食欲不振などの症状は、栄養状態を低下させ、からだの回復に不可欠な免疫能も低下させる悪循環につながりかねません。ですから、病気と戦う抵抗力がおちているときには、からだ本来の免疫力を補ってあげることが元気な生活への近道です。
漢方薬にできることは
大きな病気や手術、出産の後の心身ともに低下した状態を改善し、免疫能をアップさせる漢方薬を、とくに「補剤」と呼んでいます。まさに、「からだの力を補う薬」のことです。
「補剤」が引き出す本来の力
補剤とは、誰もが本来もっている免疫力や造血機能、消化機能などを引き出して体内を活性化させる力があり、生体の力を補うことを目的とする漢方独特の薬剤です。体質や症状によって補中益気湯(ほちゅうえっきとう)、十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)、人参養栄湯(にんじんようえいとう)など、さまざまな種類の補剤(漢方薬)が使われます。
病気の後、こんな症状に心あたりは?
疲労、倦怠感がなかなかとれない
食欲不振が続いている
気力がおとろえている
手足が冷える
貧血気味
手足が重く感じる
ねあせ
トイレが近い
口が渇く
病気の後の、免疫力低下などにともなった症状をあげてみました。日常生活で気になる症状があれば、お医者さんに相談してみてください。
【監修】稲木一元先生 ツムラ漢方