7月21日開催|意識消失・てんかんセミナーのご案内

意識消失・てんかんセミナー

Fujita脳神経外科友の会の皆様へ

下記の通り、セミナーが開催されます。
ぜひご参加ください。

  • 日程
    2023年7月21日金曜日
    18時40分~19時00分
  • 場所
    ZOOMによるWeb配信
    ミーティングID:991 335 1434
    パスコード:1109
  • 参加費
    無料
  • 挨拶
    堀口 明彦 先生
    病院長/外科・小児外科教授
  • 司会
    加藤 庸子 先生
    副院長/脳神経外科教授
  • 特別講演
    「てんかん・意識消失に関する知識と対処法」
    堀澤 士朗 先生
    東京女子医科大学病院脳神経外科助教
  • 主催
    藤田医科大学ばんたね病院
  • 共催
    Fujita脳神経外科友の会、加藤庸子国際基金

セミナーチラシ※画像をクリックするとPDFファイルが開きます。

友の会の会報誌お便りの募集

FUJITA脳神経外科 友の会

会報誌への投稿について

謹啓 時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
FUJITA脳神経外科友の会は、患者様・ご家族様の手術後の生活に対する不自由な面などを含めた包括的な医療を目指すという目的や患者様同士の横のつながりを強めると言う目的で先々代教授の故神野哲夫名誉教授が40年前に創設し、現在はその強い意志を私が継ぐかたちで現在も交流を大切に続けております。
本会では、市民フォーラムの開催や医療相談・会報誌発行など盛りだくさんの企画の役員の皆様らと考え、実行し常に最新の健康に関する情報などを会員800名の皆様に提供し続けております。

毎年2月、8月の年2回、本会の会報誌の発行を予定しており、俳句や絵、お写真や近況報告などどのような内容でも構いませんので是非とも投稿していいただきたくご案内いたします。
手書きや印刷したものを外来にお持ちいただくか、下記の連絡先までご郵送またはメールをお送り下さい。

〒454-8509名古屋市中川区尾頭橋3-6-10
藤田医科大学ばんたね病院脳神経外科内
FUJITA脳神経外科 友の会 事務局宛

neuron2@fujita-ac.ac.jp

皆様の声をたくさん聞かせてください。

謹白

Fujita脳神経外科 友の会 顧問
藤田医科大学ばんたね病院 脳神経外科
教授 加藤庸子

6月4日南知多日帰り旅行開催報告

台風2号の後、天候にも恵まれた中で、
車椅子・杖の会員20名、介助お手伝いの看護師さん6名、
翌日帰国予定の留学生4名にも参加を頂き、
サポートイン南知多の現地集合日帰り旅行を開催しました。

新型コロナで4年ぶりに
加藤先生との懇談・会食・カラオケ・海岸散策とラジオ体操等、
楽しく交流出来ました。

FUJITA脳神経外科友の会南知多日帰り旅行集合写真1
参加の皆さんと集合写真
FUJITA脳神経外科友の会南知多日帰り旅行集合写真2
ランチ後海岸散策&ラジオ体操後内海海岸をバックに

気にしていますか?中性脂肪

中性脂肪、気にしていますか?
2007年に流行語大賞を受賞した 「メタボ」。
世の中は生活習慣病への関心が高まり、ランニングや水泳、健康食
が話題になっています。
中性脂肪は、食事の内容や運動習慣を見直すとよく下がります。一方、
生活習慣が乱れると、 それがすぐに反映されてしまう指標でもあります。
中性脂肪が、 150mg/dLを超えると異常 (高中性脂肪血症 / 脂質
異常症) と言われています。
あなたの中性脂肪は、 大丈夫ですか?

中性脂肪が高いと心臓病や脳血管疾患に・・・
中性脂肪は生きるために必要なエネルギーのひとつとして、内臓脂肪
に溜まりやすいことが知られています。 しかし、 飽食の現代では、内
臓脂肪に中性脂肪が溜まりすぎて細胞からあふれてしまい、血管や心
臓・脳等に作用し、 心臓病や脳血管疾患の原因になるとして、 注目さ
れています。
心臓病や脳血管疾患は、死亡に直結しやすいだけでなく、寝たきり
の原因になりやすいことから、 まずは、食生活を見直すことが大切か
もしれません。

中性脂肪と魚の不思議な関係
誰もが避けたい 「心臓病」や 「脳血管疾患」。
でも・ ・。魚を毎日食べると、心臓病や脳血管疾患になりにくい
ことがわかっています。 その秘密は、お魚のアブラにあります。
魚に含まれるアブラは、中性脂肪を下げるなど、健康に良いことが
知られています。 そこで、 厚生労働省は、身体に良いと言われてい
るお魚のアブラなどのオメガ3系脂肪酸を1日約2gを目安として摂
ることをしています。 *EPA・DHA など

中性脂肪を下げるために・・・
まずは、 生活習慣に気をつけましょう。
規則正しい生活が、 生活習慣病にはもっとも重要です。
・肉より魚
・アルコール控えめ
・腹8分目
・適度な運動
中性脂肪が気になる方は医師に相談してください。

監修 小田原雅人先生 参照 武田薬品工業株式会社

片頭痛について

日常生活で頭痛に悩まされている人は多いにもかかわらず、病院などに行ったことがなく、
頭痛は治らないと思ってあきらめてしまっている人々は多い。 頭痛には大きく分けて, 2種類
の頭痛があり、慢性頭痛 (一次性頭痛) と器質的疾患が原因で起こる二次性頭痛がある。一次
性頭痛 (機能性) の代表である片頭痛は、 月に2~3回の体動により痛みが悪化する頭痛が比
較的急激に出現し, 時に悪心や嘔吐を伴い、光や音, 臭いなどに過敏になる。 中には,前兆と
して頭痛の起こる前に閃輝暗点と呼ばれる視覚異常が出現する場合がある。 若い女性に比較的多く、月経周期に合わせて起こる場合も多い。

病態 メカニズム
片頭痛病態研究は1940年代に頭蓋内の血管の異常により起こるとする血管説, その後,皮
質拡延性抑制現象 (cortical spreading depres-sion: CSD) を中心とした神経説、そして,三
叉神経の血管、神経炎症など CGRP を中心とした三叉神経血管説が提唱されるようになった。
さらに近年,画像検査の進歩により、 直接片頭痛発作を視覚的に観察することが可能となり、
病態解明がさらに進んでいる。

診断
発作は4~72時間持続し,多くは片側性で, 拍片頭痛の特徴は,頭痛発作を繰り返す疾患で
動性の頭痛である。 頭痛の強さは,中等度から重度の強さがあり、日常的な動作や体動により
頭痛が増悪することが特徴である。 また、随伴症状として悪心,嘔吐,光過敏、音過敏, 臭い
過敏などを伴う場合がある。 また、片頭痛患者の2割弱には頭痛発作の前に前兆を伴い,その
後に上記のような頭痛発作が起きる(前兆のある片頭痛)。前兆には、眼前にギザギザした
視野異常を示す閃輝暗点などの視覚前兆が最も多い。

片頭痛の治療
片頭痛治療は,薬物療法, 行動療法や理学療法, 外科的療法などの非薬物療法がある。 薬物
療法には,急性期治療と予防療法に分けられるが,その使い分けや併用は非常に重要であり
「頭痛診療のガイドライン2021」に準じて治療の組み立てを行う。

おわりに
片頭痛の病態に基づいた治療薬として CGRP関連薬剤が登場し、片頭痛予防薬として非常に
高い効果を示している。 ditan など急性期治療薬も片頭痛病態生理に基づいたものが開発され、既存の薬剤からこれらの薬剤の使用に変化してきており, 片頭痛治療領域におけるパラダイムシフトが起きていると言っても過言ではない。

監修 永田栄一郎先生 参照 臨床と研究より

脳卒中予防十か条

脳卒中予防十か条
脳卒中は予防に勝る治療はありません。 日本脳卒中協会が作成した、「脳卒中予防十か条」をご紹介します。

1. 手始めに 高血圧から 治しましょう
脳卒中が血圧の高い人に起こりやすいことはよく知られています。 高血圧になると、脳の血管に強い圧力がかかるため、脳の血管が詰まったり破れたりする危険性が高くなります。 そのため、高血圧は脳出血、脳梗塞、くも膜下出血のいずれにも深く関係しています。 血圧が高い人は、医師の指導に従って血圧の管理を心がけましょう。
2. 糖尿病 放っておいたら 悔い残る
糖尿病を放っておくと、長期にわたる高血糖状態により全身の血管がもろくなり、さまざまな合併症を引き起こします。 脳の血管も例外ではなく、糖尿病の人は糖尿病でない人の2~4倍も高い頻度で脳梗塞になるといわれています。 糖尿病を指摘されたら、医師の診察を受け、正常な血糖値を維持するように努めましょう。
3. 不整脈 見つかり次第 すぐ受診
規則正しく動いているはずの心臓に何らかの障害があり、脈のリズムが乱れることを不整脈といいます。 とくに心房細動は、左心房が痙攣するように収縮するため、 血液がスムーズに流れずにうっ滞して、血栓ができやすくなります。 この血栓が脳に運ばれ、脳の血管を詰まらせると脳梗塞になります。 心房細動はとくに高齢者に多い不整脈。 脈のリズムが不規則だと感じたら、すぐに病院を受診しましょう。
4. 予防には タバコを止める 意志を持て
タバコは「百害あって一利なし」。 喫煙をすることによって、ガンや心臓病などさまざまな病気にかかるリスクが高くなります。 脳卒中についても例外ではありません。 喫煙により血液は濃くなり、血圧も上昇して動脈硬化が進み、脳卒中を起こしやすくなります。 禁煙により脳梗塞のリスクが1/2~1/3に減少します。
5. アルコール 控えめは薬 過ぎれば毒
適度にアルコールを飲む人は、まったく飲まない人よりも脳卒中になる危険がやや少ないといわれます。 ただ、適量を過ぎれば逆に体の毒になり、脳卒中になる危険性も高まります。 適量を守って、大量の飲酒は避けましょう。
適量の目安(一日):
ビール500ml、日本酒1合(180ml)、焼酎0.5合(90ml)、ウイスキーダブル1杯(60ml)、ワイングラス2杯(240ml)
6. 高すぎる コレステロールも 見逃すな
血中のコレステロールのうち、LDL(悪玉)コレステロールが増えると、動脈硬化が進みやすくなります。 一方、HDL(善玉)コレステロールは、血管についたLDLコレステロールを除去して動脈硬化が進まないように働きます。 動脈硬化、ひいては脳卒中を防ぐためには、LDLコレステロールを減らし、HDLコレステロールを増やすことが必要です。 高脂血症を指摘されたら、放置しないですぐに治療を始めましょう。
7. お食事の 塩分・脂肪 控えめに
脳卒中を防ぐには、食事の内容にも注意を払う必要があります。 とくに塩分、脂肪分の多い食事は、高血圧、高脂血症などの病気を引き起こし、脳卒中のリスクを高める結果になります。
食塩の一日摂取量: 健康な人10g未満 / 高血圧の人6g未満
8. 体力に 合った運動 続けよう
運動は、脂肪や糖質の代謝を促進するだけでなく、HDL(善玉)コレステロールを増やす効果もあります。 肥満や糖尿病、高血圧、高脂血症など生活習慣病の予防や改善に役立ち、ひいては脳卒中の予防にもつながります。
一日あたりの運動:
歩くことから始めよう。一日30分以上、できれば60分(8000~1万歩)。息がはずむ程度のスピードで。
週一回の運動:
速歩、自転車で60分。ダンスで55分。水泳、エアロビクスで40分。ジョギング、テニスで35分。
9. 万病の 引き金になる 太りすぎ
高血圧や糖尿病、高脂血症など、さまざまな生活習慣病の原因となる肥満。 肥満の解消は、脳卒中の予防にも欠かせません。 太り気味の人は食生活や運動不足を見直して、減量を目指しましょう。
BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)
肥満の判定基準:BMI 25以上   理想的な数値は22といわれています
10. 脳卒中 起きたらすぐに 病院
脳卒中による命の危険を防ぎ、後遺症を軽くするには、早めの治療が第一。 もし、ご自身や周りの人に以下の状態がみられたら、一刻も早く専門医を受診してください。
・片方の手足・顔半分の麻痺・しびれがおこる。
・ろれつが回らない、言葉が出ない、他人の言うことが理解できない。
・片方の目が見えない、物が2つに見える、視野の半分が欠ける。
・経験したことのない頭痛がする。
・力はあるのに、立てない、歩けない、フラフラする。